おしごとデザイン研究所

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業務フロー間の優先度と個人

前回の話を受けての続きとなります。前回というのは、これです。

 プロセス間の優先度付け - 業務フローがスラスラ書ける魔法のカード「マジカ!」
 http://magica.hatenablog.com/entry/2012/01/05/030736

前回の例では、Aさんが3つの依頼
 ・Bさん:提案書送付
 ・Cさん:旅費仮払い
 ・Dさん:請求金額確認、
を同時に受けて、さぁどれからやればいいのだろうか? という話を踏まえて、個別のプロセスが幾ら整理整頓されてても、複数のプロセス間の関連性が整理されて無ければ、同時にかち合ったときに困ってしまう。それを解消するには、各プロセスの優先度が設定されてないと駄目だという話になりました。

では、果たしてプロセスの優先度をつけることが出来るのか。身も蓋もない言い方をすると、ぶっちゃけプロセス間の順位なんて決められないと思うんです。でも、そうすると、個々人の裁量に任せるといえば聞こえはいいですけど成り行き任せですよね。

実はこれが、個人と業務フローの関係を考えたときに、個人にとって業務フローを作成することの意義だと思うのです。…って唐突な感じですね(^^; えっと、この話からの続きになります。

 個人と業務フロー - 業務フローがスラスラ書ける魔法のカード「マジカ!」
 http://magica.hatenablog.com/entry/2011/11/21/154905

色んな仕事をする上で、やるべきタイミングも締め切りも重なってしまうことがある。でも一人がやれることは同時にはひとつでしかない。自ずから順位を決めて何かを優先することになる。何かを優先するということは、逆に言うと何かを先送りすることに他ならないわけです。ではその順位付けを放置するとどうなるか。毎回悩むことになって、結果として滞留になるわけですね。

なので、迷わないように事前に仕事を整理して、重なったときの順位付けをしておく必要がある。ここ重要なのでもう一度書きます。

・仕事が重なったときに迷わないように、順位付けをする必要がある。
・順位付けをするためには、そもそもどんな仕事があるのかを整理する必要がある

この二点を実現するためには何をすればいいのか。そうです。業務フローを書くということが必要になるのです。逆に言うと、順位付けをしないようでは恐らく個々人のレベルでは、業務フローの有難味を実感することは恐らく無いはずです。ですから仮に業務フローを書いてプロセス改善が実現されたとしても、個々人の日常においては実感が伴うことは少ないでしょう。

というわけで、長々と続けてきたこの話題もここで一区切りとなった気がします。業務フローを書いて各プロセスの順位付けをすると、個々人のレベルでいいことがあるんですよ、と。具体的には、重なったときにどれを先送りしてもいいのかということをみんなで明確に決めることが出来ますよ、ということですね。

とはいえ、じゃあ具体的にどうやって順位付けをすればいいのか、順位付けをしたとして、それを日常的な仕事の中でどう活かすのがというテーマが出てくるわけですが、それはまた別のお話として改めて考えてみたいと思います。そうそう、重ならないのに滞留してるというのは、それはサボってるというのが暗黙の前提ではありますね。そのあたりも考える必要があるかと思います。

そんなこんなと未決の話はありますが、まずはここで一区切りということで。