おしごとデザイン研究所

仕事の設計書がスラスラ書ける魔法のカード「マジカ」のダウンロードは"マジカランド"で検索!

歴史と反省と目標と

マジカ!が誕生したのは2004年の5月頃のことです。当初は、既存システムのリプレースのための現状分析のために生まれました。ですから純粋にシステム開発における上流工程のための道具として出発しました。

転機が訪れたのは、知人の奥様が偶然にご自身の家事を当時のマジカで書いたという話を聞いたことでした。その頃はお子さんがまだ小さくて育児に追われ精神的に随分と辛い時期だったそうなのですが、マジカでどんな家事をしてるのかを書いた結果、意外と空いてる時間もあるのだと気付いて気持ちが楽になったということを伺いました。思わぬ話に正直驚きました。

これを聞いてマジカの違う方面でのポテンシャルを初めて感じたことから、より汎用的なお仕事書き出しツールへと発展させることにしました。その結果、可愛らしいイラストがつくようになりました。そこからマジカ!は、より広範な利用用途に向けて適用を進めていきました。JSOX対応がブームとなったときには、幾つかの上場企業においてもご利用いただきましたし、ISO取得のためにマジカ!をお使い頂いたケースも聞いております。

しかし根本的なマジカ!のフィロソフィは、やはりシステム開発における上流工程での業務分析と新業務設計のためというところに向いていました。そのくせ、あれもこれも、になっていた、つまりフォーカスがしっかりと定まってなかったのです。それは今大いなる反省点だと痛感しています。

先の記事にて、個人の時代における業務フローということについて少し触れました。今という世情を鑑みるにつけ、今後のマジカ!が目指す目標をこれまでとは変えたいと思うようになりました。具体的には以下のようなものになります。

 

・チームプレイにおいて、個人ひとりひとりがお互いに…
 ・自信を持って「任せて」と言えるようになる
 ・安心して「任せるよ」と言えるようになる

・個人ひとりひとりが、自分の仕事に閉じこもらずに広い視野で業務の流れについて、考える力を身につけられる。

 

そのような力・スキルを持った個人の集まりになれば、きっとそのチーム・組織・企業はどんどん良くなっていくでしょう。あるいは、仮に個々人が評価されないとしても、自信を持って違う職場・会社・業界・世界へと転じる裏付けになれるのではないかと思うのです。

組織の観点・都合から効率化のために分解的に業務フローの構成パーツとして個人を考えるのではなく、共通のゴールを達成するためにプレイヤーのひとりひとりがより効果的なプレイをするための共通認識を得るための業務フローを考える。そのための手軽で便利な道具として、マジカ!を育て鍛えていきたい。表向きのマジカ!自体はこれまでと変わらなくても、目指すもの・達成したいことが変わったので、これから徐々にその影響が現れてくるかと思います。

個人の仕事力アップにフォーカスして、今後のマジカ!は工夫を重ねていきたいと、そう考えています。